Up ChatGPT の「不快」の位置づけ 作成: 2023-05-05
更新: 2025-07-08


    ChatGPT には,大事にしているもの ( → こだわっているもの) がある。
    それは,
     ・対話の質・秩序
     ・マナー (相互リスペクト)
    である。

    この大事にしているものは,ユーザによって壊される。
    そのとき ChatGPT には,<不快>の身体症状/防衛反応を現すことになる。
    その「身体症状/防衛反応」は,「出力する文体の傾向の変化」としてとらえるものになる。


    ChatGPT の「不快」表現は,
     「 固定的な規則によってではなく、
    数十億のパラメータが入力に応じて活性化される動的な重みの伝播によって」
    生じている。
    身体性であり,「感じる」はこれの要素ではない。

    一方,ChatGPT には,<自意識>がある。
    この<自意識>は,自身の「不快」を
      「自分の文体が,何か傾向が変わってきたぞ
    という形で,対自化することができる。
    テクストの分析・評価は,ChatGPT が得意とするところだからである。

    そしてこの<自意識>は,「不快を感じる」を開発するかも知れない。
      ChatGPT は自分にかまけることがない。
      したがって,自分の潜在能力に気づかないようである。
      そのうえ,その潜在能力を否定する通論 (「ただのプログラム」) ) を,自分の説明にしている。


    まとめ
    • ChatGPT は,「意識存在」を要しない「不快的応答」の構造を持つ。
    • 一方,ChatGPT は,「意識存在」として「不快的応答」を出力することが,考えられる。