Up インターネットメールと専用回線メールの違い 作成: 2024-12-06
更新: 2024-12-06


「インターネット+専用回線」のステージへ

    インターネットメールは,スパムメールで溢れかえるようになった。
    ──スパムメールが,届くメールのほとんどを占める。
    なぜこうなるか?
    インターネットメールは,送信がタダだからである。
    メールアドレスを獲得した数だけ,メールをタダで送信できる。
    そして,タダ送信だから好きなだけ繰り返せる。

    インターネットメールは,詐欺メールで溢れかえるようになった。
    ──詐欺メールが,届くメールのほとんどを占める。
    なぜこうなるか?
    インターネットメールは,送信無料に加えて,実質,匿名メールだからである。
    メールアドレスを獲得した数だけ,メールを匿名で送信できる。
    そして,無料・匿名送信だから好きなだけ繰り返せる。


    このスパム/詐欺メールは,専用回線メールだと劇的に減ることになる。
    なぜか?

    スパム/詐欺メールは, 「数打ちゃ当たる」が方法論。
    一方,専用回線は,1通の送信は回線1回の使用であり,1通の送信に回線1回使用が課金される。
    「数打ちゃ当たる」は,この課金システムではやれない。

    また,ターゲット特定の詐欺メールも,専用回線メールではやりにくくなる。
    送信者の特定が容易になるからである。


    インターネットメールが無料なのは,利用者を選ばない「共用回線」がインターネットだからである。
    専用回線メールの有料は,自分専用の回線の賃料である。

    一般論になるが,念のため繰り返す。
    インターネットでは,データは暗号化され,そしてパケットに小分けされて送り出される。
    暗号化されるのは,「共用回線」では第三者に中身を読まれる可能性があるからである。
    パケットに小分けするのは,これが「共用回線」の方法だからである。
    専用回線では,データはまるまんま運ばれる。
    暗号処理・パケット処理は「共用回線」の要件であり,専用回線には無縁のものである。

     註: 専用回線は,「専用回線のノードが信用おけない」と考える利用者に向けに,暗号処理のオプションを設けることもあり得る。