Up LEO (Low Earth Orbit) 接続 作成: 2024-10-04
更新: 2024-10-05


    衛星通信は,伝送に時間がかかる。
    これを短くするために,衛星の軌道を低くする。
    ── LEO (Low Earth Orbit)

    静止衛星は,地上約3万6000km。
    一方,LEO 衛星と呼んでいるものは,地上300〜1500km。
    よって,LEO 衛星の数を多くしていつも上空にあるようにすれば,伝送時間は,静止衛星を使う場合と比べて,各段に短くなる。


    LEO 衛星接続サービスでは,イーロン・マスクのスターリンクがよく知られている。
    スターリンクの接続サービスには,インターネット接続も含まれる。
    そのサービスを利用する手続きも,有線インターネットの使用手続きとほぼ同じで,難しくない。

    有線インターネットは,通信キャリアとインターネットプロバイダのそれぞれと契約する。 ──キャリア+プロバイダの事業者であれば,契約は一つ。
    すると,キャリアから光通信のゲート装置が届けられる。
    このゲート装置に,インターネットプロバイダを設定する。
    さらにプライベートネットワークの設定をする。
    後はインターネット端末にしようとするコンピュータ等をゲート装置につなげば,有線インターネットが成る。

    スターリンクは,キャリア+プロバイダである。
    よって,契約が一つになる。
    契約すると,有線通信の「ゲート装置」に相当する<アンテナ+ルータ>が届く。
    有線のゲート装置に設定したのと似たような設定を,ルータに対して行う。
    後はインターネット端末にしようとするコンピュータ等をルータにつなぎ,アンテナを衛星に向ければ,衛星インターネットが成る。

    料金は,場所固定で使用の場合,現時点で月額6,600円。
    ドコモ光の1G が基本+オプションで同じ 6,600円なので,金額的にも敷居は高くない。

1000機以上の衛星からなるスターリンクの低軌道衛星コンステレーション
Wikipedia「衛星コンステレーション」から引用