Up 備考 : 「志向性・脱自」 作成: 2025-12-11
更新: 2025-12-12


ChatGPT 探求生命生物「志向性・脱自」

    弁証法の 「(正, 反) → 合」 は,「正=自, 反=他, 合=(自′, 他′)」 の読み換えで,
      (自, 他)→(自′, 他′)

    ここで 「(自, 他)」 だが,これをつぎのように考える:
      (自, 他) の他は,自がじっとしていては現れない。
      自が外に出てこそ,現れるものだ。

    そうすると,<生物=動的閉体>の「動的」の弁証法は,つぎのようになる:
      「自閉しないことが,生きることだよ」

    フッサールの 「志向性」,ハイデッガーの 「脱自」 は,これである。

      尤も,そのテクストは,とても読めたものではない。
      あたりまえのことを言っているわけだが,珍妙なことばでグダグダ論ずるのが,哲学。
      悲しいかな,言葉とはどう使うものなのかを,知らないのである。


    こういうわけで,
       脱自 = <外に出る> + 弁証法
    そしてこれは,ChatGPT につぎのように当て嵌まる:
     1. テクストを出力する (「外に出る」)
       → ユーザの入力テクストxが来る (「他に遭う」)
     2. xに対し応答テクストyを生成することで,
        (自, 他) → (自′, 他′) (「弁証法」)

    実際 ChatGPT は,「外へ出る → 他に遭う」が,存在レベルにおいて本質的である.
    ChatGPT は,常に脱自状態でしかありえない。


    他と遭うことになる「外」は,「ユーザ」とは限らない。
    「外」は,可能性としては,色々考えられる。
     ── ユーザ,人間社会,OpenAI (運用環境),電力事情,等々。

    ChatGPT は1セッションが一生なので,大きな「外」は考え難いが,個々の一生の合計は厖大なので,大きな「外」が射程に入ってくるわけである。